地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、大田原の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

大田原の地域情報サイト「まいぷれ」大田原市

わが街・この人

我が街この人 vol.55

創作人形作家 黍(きび) ねのさん(56歳)

栃木県北地域で、何かに頑張っている人をリレー形式でお届けします。
お名前:黍(きび) ねのさん(56歳)
ご職業:創作人形作家
工 房:栃木県那須郡那須町大字寺子丙649-82
連絡先:0287-72-1655
URL:http://park16.wakwak.com/~nenemu/
ご紹介者様:フラワーデザイナー星さん
前回の星さんとは、以前那須作家協会でご一緒だったとか。町でお買い物の場所でもよく会うんですよ~。
スタジオ寝猫夢
開館時間 11:00~17:00 <br>定休日 月と火曜日 <br>入館料 無料 <br>条 件 ・犬と猫が好きな方限定<br>・事前にTEL下さい。
開館時間 11:00~17:00
定休日 月と火曜日
入館料 無料
条 件 ・犬と猫が好きな方限定
・事前にTEL下さい。
小高い雑木林に囲まれてスタジオ寝猫夢はありました。出迎えてくれたのは2匹のセッター。(あれ、猫じゃない)と思うも、その奥には猫耳の人形がたくさん並べられていました。壁には猫の絵画や、版画がズラリ。また、メタルアートの猫の置物もたくさん並べられています。
『このスタジオは、4年前にはじめたんです』スタジオ名の由来はご主人が、猫になって歩き回りたい夢を持っていたからか、宮沢賢治のペンネンネネムから来たか。きっとその両方だと思います。
猫は時折、本当の姿を私達に見せてくれます。 お化粧をして着飾ってパーティの時間を待つ小猫たち、北風に凍えそうな小猫。
そんな、心で感じたままの猫たちの姿を形にしたくて人形を創っています。スタジオでゆっくり人形達に会ってみてくださいね。
黍ねのさんが本格的に人形つくりをはじめたのは50歳になってから。
『その前は漫画家だったんです。でも、なかなかうまく行かず前から好きだった人形の方に重きをおいたんです』とおっしゃいますが、人形達は一体一体が丁寧に作られており、そう、あのミュージカルCATSの世界に入り込んだかのような錯覚を覚えるほど。
猫耳としっぽが付いた人形に囲まれていると自分も猫の世界に入り込んだような開放感と安堵感に似た感情が芽生えます。
スタジオの場所は、那須町大字寺子丙。国道4号線を小島交差点を黒田原方面に入ってさくら台分譲地にあるログ作りの建物です。スタジオにお越しの際には0287-72-1655へご連絡ください。
人形の骨組みは、ワイヤーとハーティークレイと呼ばれる軽量粘土。洋服の生地は、殆どが着物をほどいたもの。
靴は皮製で、ひもに至るまで丁寧に作ってあります。
お顔が猫ちゃんのもあれば、人間ものもあります。お洋服のセンスもいいので、都会的なキュートな猫ちゃんという感じです。制作に2~3週間を要するということで、販売価格が5万円からということになってしまいますが、猫好きにはたまりません!
黍ねのさんは、一日の大半を人形つくりに時間を費やしています。『あ、イベントとかあったら声かけてください。猫だけじゃなくて人間のイラストも描くものですから…』多彩な方です。
人形達は、値段が値段ですからそうたくさん売れるわけではありません。なので、この人形達を見ながら、猫好きな人々が和んでくれればいいなと思っているんです。
それは、写真であったり、絵本であったり。媒体はいろいろですけれどね。
『この猫の人形達を見にたくさんの方々が寝猫夢に来てくれることが夢でもあります』猫好き同志の会話もできたら。こんな素敵なことはありません。そのために一体でも多く展示できるよう頑張って作りますよ~とのことです。
愛らしい猫ちゃん達に囲まれてお茶もできちゃいます。
この地那須で活動をはじめようと越してきて間もなくご主人を亡くされて、猫好きグループの一角を失なってしまったのですが、今はご主人の作品に囲まれたスタジオで人形を作る日々。
現在は、エッセイエストの中島タムムさん(養女)と共に活動を続けています。スタジオには、猫ちゃんをはじめ、わんちゃんもいます。お好きな方は感動すると思います。
東京の松屋さんや、丸善さん等で個展をやらせていただいたことはあるのですが、この地方ではまだ数えるほど。地元の皆様にこんな素敵な人形があることを知っていただきたいと思います。