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きらきらHOTな人

vol.2【おまかせオート石川】代表取締役 石川博之さん

「焼肉車検」「まんじゅう車検」でおなじみ!? おまかせオート石川、石川博之社長へインタビュー

今回は、ユニークな看板広告でテレビ番組『ナニコレ珍百景』にも登録されて話題となった、おまかせオート石川の社長、石川博之さんにお話を伺いました。

みなさん、この看板は栃木県県北地域(とくに那須塩原市内)にお住まいの方なら、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

おまかせオート石川の事業内容についてお聞かせください。

 

石川氏  当社は車の販売はもちろんですが、車検とともに一番重要視しているのが、65歳以上に限定した専門店を立ちたことです。


今、高齢者による車の事故が問題となっています。

お客様に長く乗っていただくことが必ずしもよいことなのか、迷われる声もいただきます。
その中でわが社は、乗ることができるお客様には乗っていただき、不安を感じられるお客様に対しては、フォローをしていくサービスを提供しております。
販売のみならず、車が乗れなくなるまで関わり続けていくことを目指しています。

 

 

経営について、心がけていることはなんでしょう?

 

石川氏  まずはお客様が一番であること。

喜んでいただけるように努めること、また、そのことによって、ずっとお付き合いしていただけるように目指しています。
そして、務めているスタッフが楽しく、生きがいを持って長く働ける会社になることも、重視しているところです。

 

 

スタッフ教育はどのように行われているのでしょう。

 

石川氏  スタッフが増えてくると、どうしてもさまざまな問題が発生します。

それぞれに合った労働環境を整えていくことが必要ですし、なかなか大変なことでもあります。
ですが、一番重要なのは接客だとして、スタッフ同士、またお客様とのふれあいをもっとも重視しています。
具体的には日頃からスキルアップを心がけておりまして、全員で一丸となって営業を行えるように備えています。
自分の仕事だけではなく、営業の説明もしっかりとでき、保険の説明もできる。そういうスキルを持った社員になれるような教育を努めています。

そうでなくてはお客様に納得していただけないし、喜んでいただくこともできないと伝えています。
また、できるだけこまめに、セクションごとの会議を行い、スキルアップや意思統一を図るように努めています。

全体会議に全員が参加して、方針などを共有するようにしていますね。

 

 

地域社会への貢献も意識されていらっしゃいますね。

 

石川氏  私どもは、自分たちだけがよければよいという時代ではないと考えております。

人のお役に立つことが、非常に重要と思っています。


お客様に喜んでいただくのはもちろん、なおかつ地域に必要な会社になること。

周りからみていただいて、「この会社だったらしっかりしているね」、「地域社会への貢献となることもやっているからお願いしたい」というように、活動や想いを見ていただくことがとても大切だと思っています。


店の存続も大事ではありますが、必要とされる人間や会社になる。

そこを大切にしていくことが、会社として続けられる大きな要素となると思っています。それはやらされるのではなく、自分たちで地域にとってどういったことが必要かを認識し、行っていくこと、そのことに生きがいややりがいを感じることが、大切だと思っています。

 

 

今後の目標はどういったことでしょう。

 

石川氏  やりたいことはたくさんあります。

65歳専門店を立ち上げた理由に、車を買ってから乗れなくなるまで、ずっとお付き合いしていきたいというところがあります。

お客様とのつながりを大切にして高齢者のフォローをできる体制を築いていきたい、また強化していきたいと考えています。
おまかせオートで車を買ったら、こんなところまでやってもらえた、そこまでしてくれたという会社にしていこうと。
お客様からの信頼をひとつひとつ築き上げながら、さらに地域に必要な会社になっていきたいですね。

 

石川さんご自身の経歴をお伺いできますか。

 

石川氏  自動車販売会社に20年勤務し、その後半10年は店長をしていました。

立ち上げたきっかけは、そろそろ自分でやるべきと決断したことです。

一緒に勤めていたスタッフの中にも私がやるなら一緒にやりたいと言ってくれる人がいて、それがひとり、またひとりと一緒になってくれまして、今の形になっていきました。

 

 

お写真を使ったユニークな広告のインパクトが強いですが。

 

石川氏  会社を辞める際、お客様の個人情報は持ち出せませんので、では自分がここで新たにはじめたことをどうしたらお客様に伝えられるか? 手段として考えたのが、「自分の顔を出す」ということだったのです。そうすることで向こうからお客様がこられるようになると考えたのです。
狙い通りどんどんお客様が来られて、今の形になっていきました。

 

 

リースにも力を入れられていますね。

 

石川氏  リースでは県北地域では取り組みが一番早く取り組んでいます。

最初はまだ必要ないのでは、と思っていた時期もあったのですが。7年ぐらい前に、着実にサブスクの時代が来ていると感じ、必ず需要はあるのだから、やるなら最初にやらないとだめだと思って、リース事業もスタートさせたのです。


スタートさせたら、こんな地方でも大変需要があって、その反響にこちらが驚いたほどです。

 

 

まんじゅう車検やそば車検といった、ユニークな広告も目を引きます。

 

石川氏  昨年10月からコロナ禍において、取引先でもある飲食店さんを少しでも助けようと考え、車検代の10%をクーポンとしてお渡しし、加盟店様で使っていただけるようなサービスを始めました。


そのクーポンを利用できる加盟店が、まんじゅうの店、そばの店という意味を表しています。
加盟店の数は現在27店舗、洋食から和食までほぼすべての業態が入っています。
一枚500円で発行し、2000円分なら500円4枚を車検利用のお客様にお渡ししています。

どの加盟店でも一枚ごとに使用できるようにし、有効期限は1年としてお渡しさせていただいています。
このサービスを始めて、加盟店には大変喜んでいただいています。今までより売り上げが上がって。


クーポンを利用されたお客様からも、「いいお店が見つかったよ」と喜びの声をいただいています。加盟店もサービスを利用される方もどちらもお客様ですが、お客様同士が仲良くなることも、うれしいことですね。
今後もこのクーポンのサービスはずっと続けていき、加盟店も増やしていこうと考えています。

 

 

テレビでこの広告が放映されましたが、反響はいかがでしたか?

 

石川氏  すごくありました。ただクーポンについては、車検を利用されたお客様限定ですので、車検にはちょっと遠いという方には「近くにこういうお店があればよかったな」と言われたりします。


その声を伺って、逆によその会社でもうちと同じようにこのサービスを展開してくれたらと思いますね。幟でも、クーポンでも真似してくれればいいと。これをモデルにしてもらい、もっと全国に広がっていけばいいと思っています。

「たまに目立ちたがり屋だと思われることがあるけれど、本当はその逆の性格なんです」と笑う石川さん。

独自のビジネススタイルで、ますます地域に活力を与えてくれそうです。

 


(写真・構成/前田真紀)

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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