栃木弁会話
栃木弁会話第79弾をおとどけします。
栃木県北部地方で編集者が実際耳にした会話を脚色なしに載せていますよ。(2009/12/1）
作成：しおり/ツッコミ：山嵐…のまいぷれコンビでお届けします。 栃木弁講座はこちら
(1) 一大事件 救急車が来る
かあちゃん ： あんた、あんた、うらのまさやん大変らしいぞ！
今倒れて救急車よばったらしいぞ！
とうちゃん ： なに！何したんだんべ？
かあちゃん ： 急にでんぐりがえったみたいだがら頭じゃないんけ？
まえっから血圧たががったんべや。
とうちゃん ： やだぞや、昨日一緒に飲んでたのによ～。おれ様子見てくっから！
かあちゃん ： あ、ピーポー来たわ！わっちもいぐべ。
解説（しおり）
「同じ組内のまさやんが急に倒れて救急車を呼んだ」と聞いたかあちゃんは、父ちゃんに報告したのでした。日頃から血圧が高かったので、頭じゃないかと疑っていました。救急車もパトカーもピーポーと呼ぶ方がいます。
ツッコミ
頭って一番怖いですよね… 後遺症が残らないことを祈ります。
(2) 合唱コンクール
母A ： あんたんちのひかりちゃん、ピアノ上手だないの～。
いぐっつから習わしてんの？
母B ： いづっつくらいかな。
中学校んなってからも嫌がんないで行ってんだわ。
母A ： たいしたもんだね～。うちの子なんてソフトボールの方がいいってゆってよ、5年生ん時やめっちったんだわ。
母B ： うちは、運動おんちだがらピアノくらいが丁度いいんだわ。
母A ： 運動やっても将来役に立つのかなね？ あ、見てみろ！ひかりちゃん、曲の中さ入りこんでっから、あの首の振りようはプロみて～だわ。
母B ： あの指揮者の子もいいぞな。入りこんでっとな。
解説（しおり）
ある中学校の合唱コンクールを見に来た父兄の会話です。母Bの子供、ひかりちゃんが伴奏でピアノを弾いていたことから、この会話になったんですね。5歳から習っているとのこと。
目を閉じ、頭を振って陶酔したかの表情は見る者を惹き付けていましたよ。
ツッコミ
ピアノ弾ける人っていいよね～。それだけで２割増に見える。
(3) 学校からの手紙
トミ子 ： 今度の土曜日奉仕作業だな～。何時っからだっけ？
康子 ： え！！ 手紙貰ってきたげ？わっちしんねがった。
トミ子 ： 手紙持ってきたの先週だぞ。たしか、朝はやがったわ。
確認してメールすっから。
康子 ： おらげの裕樹よ、最近お知らせなんか何でももじゃぐってすてっちゃーんだずや。やんなっちゃーぞや。
トミ子 ： おどごっこはな～。
おらげのミ-もテストの点数悪がったっくれ、もじゃぐって捨ててあるわ。
解説（しおり）
「中学校の奉仕作業のお知らせ」を家に持ってこない裕樹君をめぐる会話です。
男の子はお手紙をぐしゃぐしゃにして捨ててしまう子が多いんだって。本当？
ツッコミ
学校の机の中に入れっぱなし、というケースも多いようです
(4) バスケの試合で
郁恵 ： とれ、とれ、とっかえせ～！自分で行っちゃえ、シュート！シュート！
よっしゃ～！！その調子！！
恵美子 ： デュヘンス、ディヘンス！あ、ひっころんだ。
郁恵 ： ユミだいじがな。ビダンってゆったぞ。
恵美子 ： あ、起ち上がったがらだいじだわ。血も出てねみてえだし、だいじだわ。
山田 ： 私らだったら、骨折してたわな。
解説（しおり）
小学校のバスケットの試合を応援している母親達の会話です。
ディヘンスはもちろんディフェンスのことです。子供達はよく転ぶけど、あまり怪我はしないですよね。
鍛えているし、体が柔らかいからね。ほっころんだは転んだということ。
ツッコミ
年をとると、その転倒が命取りになりますからね…！
(5) 新しい海
佐藤 ： 沖縄の新しいのやった？
小泉 ： ま～だだ？カリブへ行って地中海へ行ってよ、また沖縄に戻っちったな。
こんだのはどんなんだい？
佐藤 ： ハイビスカスがひかんだわ。そんでキュイーンっていったら大当たりだ。
マリンちゃんはいつもたってんだわ。
マンボウはピンクだと期待できるみたいだわ。
小泉 ： そんで、勝ったのげ？
佐藤 ： いや、あさまっから並んだんだげっと、俺の両隣は早々に大当たりひいたんだげっとよ、自分のとこはさっぱしで。2万円あっという間だったな。
こんだの休みによ、リベンジにいぐべと思ってんだ。
解説（しおり）
2009年秋、パチンコの海物語に新しいバージョンが出来ました。沖縄海物語2です。
その台を打ってきた佐藤さんに小泉さんがいろいろ聞いていたんですね。
ツッコミ
オホーツク海とか良いんじゃないでしょうか
