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わが街・この人

我が街この人 vol.45

学校法人 アジア学院校長 野崎 威三男氏 (65歳)

栃木県北地域で、何かに頑張っている人をリレー形式でお届けします。
お名前:野崎 威三男氏(65歳)
ご職業:学校法人 アジア学院校長
連絡先:那須塩原市 槻沢442-1
TEL:0287-36-3111
URL:http://www.ari-edu.org/
ご紹介者様:那須塩原市 田村様(YMCA・ワイズメンズクラブ)
田村さんとは、地域の教会関係でのお知り合いです。
1966~1967 栃木県三和酪農協同組合
1968~1970 デンマーク留学
1970~1974 日本キリスト道友会、デンマーク牧場研修所
1974~1991 アジア学院
1991~1994 日本YMCA同盟/世界YMCA同盟難民救済事業部(ジョルダン)
1994~1997 国際協力事業団(ジョルダン)
1997~2000 国際協力事業団(ジョルダン)
2000~2001 日本予防外交センター(スリランカ)
2002~2005 国際協力機構(ブータン)
2006~ アジア学院 校長

■お持ちの資格
・経済学士
・農学士
・獣医師免許
・養豚コンサルタント補免許(デンマーク)
・衛生検査技師免許
野崎さんの歩んでこられた人生は国際色豊か、人間味豊かな、信念のあるそんな感じがしました。このページでは紹介しきれないほどの経験や、出来事に遭遇しておられます。横浜で生まれ、立教大学経済学部を ご卒業後、もう一度大学に入り獣医師の免許をとりました。その後、デンマークの学校に留学されたのが国際的ご活躍の序章。栃木との出会いは、デンマーク留学前、三和酪農協同組合に就職をされたのがはじまりでした。
現職のアジア学院へは、ブータンから戻った直後にお誘いがありました。先生にとっては古巣に戻る、そんなお気持ちだったとか。湾岸戦争当時のジョルダンでは、湾岸帰還者の救済事業。スリランカでは、平和構築 に向けた紛争予防プロジェクトの実施、そして2005年には津波復興 プロジェクト調査に参加され、まさに世界を又にかけたボランティア活動です。
プライベートでは、男のお子さんがお二人。(といっても既に独立されています)お孫さんもいらっしゃいます。今は奥様と那須塩原市にお住まいです。ともに海外生活をされた奥様は、看護師としてご活躍なさったようで、『私より奥さんの方がいろいろなことに詳しいし、言葉もできる』と野崎校長。どこでも住めば都だけれども、やはり日本が一番いいよ!ともおっしゃっていました。 穏やかで、経験豊富な野崎校長、なかなか現役を離れることはできなさそうですね。
Asian Rural Institute<br>Rural Leaders Training Center<br>アジア農村指導者養成専門学校 <br>正式名称は、上記のようになります。
Asian Rural Institute
Rural Leaders Training Center
アジア農村指導者養成専門学校
正式名称は、上記のようになります。
学校創立は、1973年。創立以来主にアジア、アフリカから農村指導者となりうる人々を生徒として招き入れ、9ヶ月間の研修を行っています。
生徒達は全て寮に住み、自給自足の生活をしています。地域の皆さんは、毎年秋の収穫祭で訪れたこともあるでしょうか。
2006年度のクラスは4月からスタートし、28名の生徒と数名の研究科生がいます。職員は、18名とボランティアの指導者も数名おり、学内の共通語は英語となっております。日本人の生徒さんも英語で授業を受けているのですよ。
卒業生は、現在50カ国においてNGO等の団体で草の根リーダーとして活躍しています。当学のモットーは『共に生きるために』宗教、文化、民族を乗り越えての学びのコミュニティーです。
左は、畑に植える野菜決めのディスカッションをしているところです。7人ずつ4つのグループに分かれ、実習が行われます。
彼らはここに入学するための厳しい審査に選ばれた方々で、国籍は、カメルーン、タンザニア、スリランカ、バングラデシュ、インドなどなど。ここに来てまだひと月ですが、目的意識をもった方々ですのでいきいきとしていました。
アジア学院には、広大な敷地内に稲田、畑、果樹園、養豚、牛舎、養鶏所、鯉養殖池などがあります。田植えを間近に控えたこの日は、ボランティアのオーストラリア人スタッフがしろかきに励んでいました。
野菜類は、にんにくやパクチーなど見慣れない野菜類が青々としていました。有機栽培でそだてているそうです。『自給自足生活の困る点は、魚が鯉だけ、冬に野菜が少なくなることくらいかな』
アジア学院のカリキュラムの中には、実際の農家を見学することも含まれています。那須塩原市の農家には、よくお世話になっています。写真は毎年秋に行われている収穫感謝祭のステージで其々の民族衣装で踊りを披露する生徒さん達です。
この日は、収穫した野菜や、クッキー、ジャムなどの即売の他、各国の料理の模擬店などの出店もあり、2日間に渡り、楽しい日々となります。今年も10月に行われますのでお誘い合わせの上いらしてみては如何でしょうか?珍しい野菜は早めに行かないと売切れてしまいますよ。
アジア学院は、運営をほとんど寄付金でまかなっています。研修に必要な学生の研修費、渡航費、滞在費等は日本を中心とした世界中の、多くの 教会や団体と個人の皆様のご厚意とご寄付によるものです。物質的支援、経済的支援を常に必要としています。アジア学院のホームページをご覧になり、お手伝いできる方は是非お願いします。