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わが街・この人

我が街この人 vol.58

鞄職人「鞄工房510(ごーいちまる)」 後藤 敏雄さん(58歳)

栃木県北地域で、何かに頑張っている人をリレー形式でお届けします。
お名前:野村 慧さん(57歳)
ご職業:彫刻家 
工 房:栃木県那須郡那須町大字富岡(新文化人村内)
TEL&FAX:0287-74-0673
ご紹介者様:鞄職人 「鞄工房510(ごーいちまる)」後藤さん
那須作家協会のお仲間です。
森の中に佇む工房、それが今回紹介するオーダーメイド専門の鞄工房510です。ご自宅と工房が同じ敷地内にあるため、好きなだけ作業に没頭できる良い環境。まわりの緑も、癒しを与えてくれます。後藤さんが鞄工房510を設立したのは、1982年のこと。
奥様は東京出身、後藤さんは山形出身。そんなお二人が工房を開くのに何故、この地を選んだのかとお聞きしたところ…
「実家から東京までは300kmほど離れているので、その中間地点の100~150kmあたりで土地を探していました。子供が小さかったので、その地で仕事も子育てもできるという条件つきで。そんな時に、この土地を見つけたんです」とのこと。
栃木弁には、そんなに苦戦していないご様子。前回ご紹介した北原先生も加入している「那須作家協会」に後藤先生も名をつらねています。
後藤さんの作る鞄は、酒袋を使用。ご実家が酒屋さんを営んでおり、そこで使用していた酒袋を用いた鞄を作成しています。 日本酒を造るときに、もろみを入れて絞るのに使用していました。柿渋のいい色が出ています。
けれど、このような酒袋を使用していたのは昭和40年頃まで。今はナイロンの袋を使用しているので、現在手元に残っている酒袋を消費してしまったら、昔ながらの酒袋を入手するのは大変困難なことになってしまうんです。
「酒袋がなくなったら大変なのでは?」と思われがちですが、どんな布でも鞄にしてしまうオールマイティーさも持ち合わせているんです。
オリジナル鞄職人の道に進む前は、色々な鞄メーカーのサンプル品を作っていました。その経験を生かし、様々な布を鞄にアレンジすることができます。なので、酒袋がなくなっても心配はいりません。 あなたも思い出の布でオリジナルバッグを作ってみませんか?
酒袋の鞄は通常の鞄に比べて軽く、それでいて丈夫。布は鞄にするためには少々薄いので、しっかりと裏張りがしてあります。
染色せず、そのままの色を使用。一枚一枚が微妙な色合いをかもし出していて、同じ布というものはまずありません。鞄の中に、オーダーいただいたお客様のお名前をプレスするサービスも 。価格は2~10万円程度とのこと。
鞄に合わせるのはイタリアから輸入する質のいい本革。上品に仕上がります。
着物の帯を鞄にしてみました
着物の帯を鞄にしてみました
たとえばこんな鞄も…和紙を使った鞄。オーダーしたに方は「絶対水に濡らさない」とのお約束付きでの作成・販売となりました。型紙からおこして作成するので、 いちから作成可能。写真のように着物の帯を鞄にしてみたものも。
このような遊び心あふれる作品を作成するに至ったのは「作家協会のメンバーの皆様の影響を受けました」とのことです。
工房に遊びに来てください
きさくな職人でもあるご主人と、優しそうな奥様。
2人の娘さんも、現在は東京でモノ作りのお仕事をされているとか。なんともアーティスト揃いのご家族です。
工房のお客様は近辺の方よりも、宇都宮や遠方の方が多いので、近辺の方も是非いらしてみては。

オーダーメイドのバッグは、ブランドが嫌いな方やブランドを卒業された方におすすめです!オンリーワンなバッグは、プレゼントにも大変喜ばれますよ!
鞄の作成期間はおおよそ1~2か月程度になります。 プレゼントの場合は、余裕をもってオーダーしてください。それでは、良い鞄ライフを!
実用性のあるもの以外にも、こんな感じの面白鞄デザインも。
インテリアのひとつとして置いておくと目を引きますね!
「遠方の方は、近辺や那須にお越しになった際、工房に遊びに来てください。」
場所が少々わかりにくいので、迷ったらお電話してください。
(TEL:0287-72-5876)