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わが街・この人

我が街この人 vol.67

マ・メゾン光星 地域活動支援センター 遠藤 充子さん(54歳)

栃木県北地域で、何かに頑張っている人をリレー形式でお届けします。
お名前:遠藤 充子さん(54歳)
ご職業:マ・メゾン光星 地域活動支援センター 生活支援員
仕事場:那須郡那須町大字豊原乙1189 ノエル光星
TEL:0287-77-1013
ご紹介者様:石塑人形作家 さきやみつえさん
粘土人形のさきやみつえさんとは従姉妹になります。
遠藤さんは、那須町の社会福祉法人マ・メゾン光星(本部は東京の中野)施設内の知的障害者 地域活動支援センター、ノエル光星で生活支援員をしています。マ・メゾン光星が法人となってから75年、自然豊かな施設内は東京ドーム100個分の広さ。もとは昭和天皇陛下の ご料地でした。
児童施設として始まりましたが、入所していた方が成長するにつれて、成人施設へと変化していったのです。その後、入所施設のマ・メゾン光星から通所として利用可能な地域活動支援センター、ノエル光星が誕生しました。
この地で生活支援員として働くようになり、28年を迎える遠藤さん。社会福祉士・介護福祉士・精神保健保育士等の資格をお持ちです。ノエル光星の縁の下の力持ちとして、忙しくも充実した毎日を送っていらっしゃるようです。
「毎日、笑いがあるんです!」とお顔を輝かせていらっしゃいました。
左の写真はノエル光星の食堂です。通所として利用される方として現在登録されているのは25名。毎日いらっしゃる方や週に1度の利用される方などさまざま。隣には調理場や休憩所などもありました。
「春に皆でふきのとうを摘んで調理し、天ぷらにして食べました」
施設の皆さんとのふれあいもあり、仲間意識が高まるんですね!
利用にあたっての金額をお尋ねしてみたところ「一ヶ月の所得の1割負担なので人それぞれになるんです」…だそうで。
スタッフ、ボランティアの方、利用者の方々で結成した「光舞隊」という、よさこい踊りのチームがあります。地域の催しや施設での公演を発表の場としておりましたが昨年、その活躍ぶりがスウェーデンの福祉関係の方の目に止まり、光舞隊は「スウェーデン演舞ツアー」の誘いを受けたのです。そして、光舞隊の皆様は多くの方の協力を経て、無事にスウェーデンでの講演を終了することができたのです。
スウェーデンに到着しての感想は「外国人ばかりだ!」と皆さん驚かれていたとか。45分間、よさこいをメインとした舞台を見事に踊りきりました。衣装の他に和太鼓や獅子舞も持っていったんです。なんとも大荷物の大旅行、皆さんの良い思い出となったことでしょうね!
羊が丘工房(通称:ログハウス)では、通所している方やボランティアの方と共に店員として活動する、カフェスタイルのショップがあります。
ログハウス作りなので、中は木の温かさを感じられる癒しの空間。こちらでいただけるケーキセット(コーヒー、手作りケーキ)はお値段ジャスト100円という良心的範囲を飛び越えてしまった価格!
美味しいコーヒーをいただきながら、明るく生き生きとした店員の皆さんを見ていると、こちらも自然と笑顔になれます♪
創立者フロジャク神父とマ・メゾン光星外観
創立者フロジャク神父とマ・メゾン光星外観
マ・メゾン光星を創立したのはフロジャク神父(仏人)。結核病患者が隔離されていた昭和初期、少し良くなったからといって病院を出されてしまい、社会復帰することが困難な人々が自活できる場所を作ろう、というのが始まりでした。結核の流行が 治まりを迎えると、障害者支援施設と変化していったのです。
マ・メゾン光星の収容可能人数は120人。 現在地域に根ざして暮らしていくことを目指しています。海外活動にも力をいれるシスター松本を中心とし、障害者の方をサポートしています。
毎年6月の第一日曜日に「ベタニアバザー in 那須」を開催しています。スタッフやボランティア、利用者の皆さんが協力し、多国籍な催しで訪れる方を楽しませてくれます。気になった方はマ・メゾン光星へGO!
マ・メゾン光星は、環境療法的な、広大な自然に触れることで心を安定していく取り組みをしています。鶏や羊などの動物、しいたけの栽培など活動は多岐に渡ります。地域の皆様のご協力をよろしくお願いします、とのこと。

遠藤さんに今後についておたずねしました。『60歳が定年なのですが、5年間延長ができるようになりました。それまで、利用者さんと楽しく触れ合っていきたい』と。彼女自身このお仕事が天職のように思えます。いきいきと誇りを持って物事に向かい、またどなたからも愛されているようで尊敬できるお方です。
場所は、国道4号線を福島との県境近くまで行った自然豊なところですが、目印はちふり湖カントリークラブです。マリア像が見えたら、左の道を進んでくださいね!
もしかしたら、遠藤さんはシスターなのだろうか?とまだお会いしたことのない分野の方でしたので楽しみにしつつ向かいました。
シスターではありませんでしたが、大変なお仕事です。入所者さんの平均年齢がかなり高くなっていますので、ご苦労も多いのでしょうが、笑顔の耐えない遠藤さんはとても魅力的です。今後のご活躍を期待しています!