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わが街・この人

我が街この人 vol.69

子どもの人権「CAP」なす スペシャリスト 田中 順さん(54歳)

栃木県北地域で、何かに頑張っている人をリレー形式でお届けします。
お名前:田中 順さん(54歳)
ご職業:子どもの人権「CAP」なす スペシャリスト
仕事場:共英小学校(パート用務員)
TEL:0287-65-3971
ご紹介者様:ふたばくらぶ 西部さん
以前、田中さんが学童指導員として働いていた時に知り合いました。今でも良いお友達です。
田中さんは北海道生まれ。ご主人のお勤め先が東京なので、新幹線通勤ができて自然を感じられる土地、ということでこの地に住むようになりました。お子さんも成長されて子育てが終了し心に余裕の生まれた今、仕事に趣味にボランティアに…と、お忙しい毎日を送っています。
田中さんのお仕事は小学校の用務員さん。毎朝7:30には学校に行きます。以前は学童指導員としてお勤めされていましたが、体を壊してしまい現在は午前中のみ、ということで働いています。 最近では、花壇の手入れをしていると子供達が自然と田中さんの回りに集まってきていろいろお話をしてくれるのだとか。
「大好きな子供達と触れ合えることでパワーをもらっている気がしています」とのこと。
田中さんは、CAP(キャップ)という子供の暴力防止教育プログラムの那須地域メンバー(子供の人権「CAP」なす)として活動されています。宇都宮と合わせて栃木県には2つのキャップがあります。
子どもの人権「CAP」なす、は2004年の1月に設立。会員は6名。 有償のボランティア団体として活動をしています。
子どもたちがいじめ等の暴力にあった時、子ども自身何ができるか、大人は、どう子どもを支えるかをワークショップで提供しています。田中さんはCAPプログラムの講座を受けたスペシャリストとして、栃木県北にてご活躍中です。
CAPは寸劇や話し合いをし、参加者全員で暴力にどう対処していくかをワークショップで考えていくものです。子供の行動や考えを抑制するのではなく、子供の意識を育てていく方法で伝えていくのが目標です。
このセミナーは、大人と子供別々に行います。一緒に揃って受けると、お互いに気遣ってしまい本音を出しにくいということがあるからです。大人用は2時間程度。保護者用と教職員向けがあります。
子供用も年齢別で設けられ、3~5歳からセミナーもあるんです。プログラムのシナリオはCAPで作成されたもの。「基本的人権」がテーマです。

CAPには、教える対象に自分の子供や見知っている子供がいる場合にはセミナーを開催できない、という決まりがあります。
知らない人だけど安心してもらい、子どもたちに心を開いてもらうためです。このセミナーは心療ではなく、予防策を教えるもの。CAPは、那須塩原市厚崎公民館(黒磯文化会館隣)にて月一回の無料学習会 エンパワメントの会を開催していますので、興味のある方は一度ご参加されてみては…?
田中さんはCAPとしてのご活躍以外にも『くろいそオペラをつくる会』として、なんとも華々しい舞台活動も行っています。ママさんコーラスからはじまり、現在会員は30名。
県の芸術祭に入賞したりと、なかなかのもの。左の写真は、2007年に公演した『メリー・ウィドウ』の様子。中央の赤いドレスの女性が田中さんです。
オペラですが、洋風だけでなく和風もこなします。殺生石物語など、この地域ならではの題材を取り扱うのが面白いですね。
『皆で合唱して歌うオペラなので、自信の無い方でも大丈夫ですよ!』と田中さん。今後は、8月31日に那須町の文化センターにて殺生石物語を公演する予定です。興味のある方はぜひ、見に行ってみてください。
その他にも、国際交流会のメンバーとして活動されている田中さん。なんとも精力的です!<br>用務員としてのお仕事をしている田中さんの一番の楽しみは、『朝登校してくる子供たちに挨拶すること』<br>本当に、子どもたちが大好きなんですね。<br>『子どもたちと話していて、やる気を出してくれたり嬉しいと思ってくれればいいな、と思っています。<br>話すのが苦手な子供でも、話せる話題をふって話すきっかけを作っていくことで、少しづつでもいいから話すようになってくれるとうれしいです 』<br>なんとも充実した生活を送っていられる田中さん。お体にお気をつけて、今後も活動していってください。
その他にも、国際交流会のメンバーとして活動されている田中さん。なんとも精力的です!
用務員としてのお仕事をしている田中さんの一番の楽しみは、『朝登校してくる子供たちに挨拶すること』
本当に、子どもたちが大好きなんですね。
『子どもたちと話していて、やる気を出してくれたり嬉しいと思ってくれればいいな、と思っています。
話すのが苦手な子供でも、話せる話題をふって話すきっかけを作っていくことで、少しづつでもいいから話すようになってくれるとうれしいです 』
なんとも充実した生活を送っていられる田中さん。お体にお気をつけて、今後も活動していってください。
お子さんも手を離れ、ご主人も東京通勤でお忙しく『家族は私がこんなにあちらこちらで活動をしているとは誰も知らないでしょう』とおっしゃっていた田中さん。
いろいろな活動は、ご自分の心の余裕があってはじめていきいきと行える物だと感じます。『CAP』のセミナーは、分かりやすく考えさせられます!値段も手頃なので、おすすめですよ。