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わが街・この人

我が街この人 vol.74

croceの井戸 淳子さん(53歳)

栃木県北地域で、何かに頑張っている人をリレー形式でお届けします。
お名前:井戸 淳子さん(53歳)
ご住所:那須塩原市細竹10-9
TEL:0287-69-0310
ご紹介者様:絵手紙の徳世さん
徳世さんとは、パッチワーク繋がり。同じ教室でがんばっているお仲間なのだとか。
井戸さんは、東京のお生まれ。ご主人の転勤に伴い10年前にここ那須塩原にやって来ました。殆ど那須高原のふもと、まわりは、別荘の邸宅が散在する森の中にお住まいがあります。
『主人は栃木県南部の勤務だったんですが、毎日1時間30分以上かけて通ったんです』と。田舎ぐらしをしてみたかったと言う井戸さんファミリー。
現在ご主人は東京本社の勤務となり、毎朝新幹線で通勤なさっているとか。その駅までの送り迎えも毎朝行っており、その忙しささえも楽しみに換えてしまう、そんなバイタリティーを感じさせてくださるお方です。
ここは、空気がおいしくて 人混みもなく、とても落ち着くところだそうです。一男二女に恵まれ、現在は、ご長男と共にパン作りに精を出しているところです。
パン屋さんの名前は『croce』。クローチェと読みます。イタリア語でクロス(十字架)という意味なんですって。そうそう井戸さんはクリスチャンなのでクローチェというネーミングにしたのだそうです。
このパン屋さん、まさしく知る人ぞ知る隠れた名店です。週3日(火・水・木)で10:00~15:00なのですが、昼を過ぎた頃には、完売となってしまう のです。
この地に越してきて間もない頃、おいしいパン屋さんを探せなくて自分でレシピを見ながらパンを作ったんです。あるきっかけから板室温泉の大黒屋さんのショップでパンを置いて みないかとお誘いを受けたことから、ファンがついて。じゃ、少し頑張って売ってみようということになったんです 、と。
自宅ガレージを改造して森の中のパン屋さん『croce』が完成したんです。

右の地図でたどりつけるでしょうか? この地図どおりではありませんが、那須街道からだと、広谷地交差点から高林方面に向かい那須大橋を渡ってすぐの交差点を右。ダチョウレストランを越すと、要所に小さい看板があります。知っていると友達に自慢できるかも!!
井戸さんは、素人のパン作りとおっしゃっていますが、写真でもおわかりのようにかなりの本格派です。写真の定番のものの他に、季節ごとの菓子パンが彩りを添えます。
材料のこだわりとして、ある北海道産の強力粉との出会いがあり、赤ざらめがあり、放し飼い地鶏の卵があります。食の安全に関しては一切の妥協はありません。そして、風合いや美味しさをとてもよく理解しておられるのだと感心しました。
『食パン焼いといて!』の電話に合わせ焼き始めることもあります。また、お客さんと店の一角でのお茶の時間も楽しいひとときだそうです。croceにお越しになる際には午前中をおすすめします。
また、電話で予約をしておくのも手です。カステラもおいしかったよ~~!
井戸さんのご主人の転勤はいつなんどきやってくるか分かりません。遠くになったら、また、家族みんなでついて行くそうです。
この地が今までで一番長く10年となりますが、はたしてどうなるか。いままで7年間、このパンをひとりで作ってきたのですが、数週間前から息子さんが手伝ってくれているようです。『楽だし、2人だと楽しい』とも。
『このまま手伝ってくれると良いのだけれど…』
息子さんいかがでしょうか?croceファンのためにこの地で続けられるのは?

店内の片隅にバングラデシュの手工芸品が置かれていました。アジアキリスト教教育基金(ACEF=エイセフ)の活動のひとつで、バングラデシュの子どもたちに「寺子屋を贈ろう」と1990年10月に発足した運動のひとつです。小物を買っていただくとその売上が学校を作る資金となるものです。
こういったキリスト教のボランティア運動はどこの地に行ってもつづくものなのでしょうね。
今回はじめておじゃましましたが、お客さんはよく間違わずに行けるなと感心しました。
看板がなかったらアウトです。でもここって、パンの美味しさもさることながら、ママに会いたくて来る方も多いのでしょうね。
なんとなくお話しているうちに元気になってくるような気がしたんですよね~。お勤めしていると、平日の昼間は買いにいけないです~!土日、どちらかお店を開けないでしょうか~?