高見さんは、御年42歳の3児のパパさんです。さかっぱた農園をはじめて17年になります。那珂川町の小砂焼で有名な小砂町に70アールの畑と鶏舎を持って有機農法による無農薬農園を営んでいるんです。
ご自宅のうしろの小高い丘に鶏舎。畑は近隣に点在しているんです。
『今年から一番下の子が保育園に入ってくれたので私もやっと仕事を手伝えるようになったんです』と奥様。
それまでは、正人さんひとりで、野菜と玉子そして宅配をこなしていたんですね。
正人さんのご実家は那須塩原市。奥様は千葉県市川市から嫁いでいらしたとか。近くにコンビニもスーパーもなく、あるのは大自然です。
『脱サラではないんですよ。大学時代の先輩宅で有機農家をしていて、いいなぁ～って思ったんです。元々体を動かすのが好きなのでね』と高見さん。 大学を卒業後、埼玉の有機栽培農家で一年間の研修を経てここで農園を開くに至るんです。

開放鶏舎での平飼（ひらがい）で育っている鶏は、イサブラウンという種類なんです。この鶏のいる地面に籾殻等を敷いて、鶏糞と混ざったものがとても良い有機肥料となるんです。全部で500羽くらいでしょうか。
飼料には、薬品類を使わず 自家配合飼料で育てています。放し飼いにすると、きつねなどの野生動物にやられちゃうんだそうです。

卵は、ちょっと赤みをおびた殻の有精卵です。この卵がクローチェさんや他の常連さんたちをとりこにしているんですね。奥さまお得意のプリンは、この卵を使って作ります。高見家の子供達も大好物の一品なんです。
牛乳を混ぜただけですが、口の中でほんわりと温かみが伝わってくるような純粋な美味しさが広がってくるんです。大地の恵ってやつですかね～。

この卵をひとパック（10個入り）と季節の野菜をパレットに入れて宅配をしているんです(写真上）。野菜は、今の季節は白菜、大根、ねぎ、ターサイ（写真 下）など。完璧な無農薬野菜です。週に一度の配達となりますが、基本的に皆さん同じ種類となります。季節に取れる旬のものを召し上がっていただきたいからです。
しかしながら、季節によっては天候不順で旬のものが取れない時期もあります。そのようなときには、乾燥物の玉ねぎや、保存のきくじゃがいもなどが登場するんです。
宅配の地域は、那須、那須塩原、大田原、那珂川町など曜日ごとに配達をしています。宣伝も何もしていないのですが、お客様からの口コミでずいぶん広がっています。
大きなホテルさんにもお届けしています。『安全、安心をお届けできることが何より嬉しい』と。遠方の方には、宅配便を使ってお届けしています。
地域の店に卸しはせず、宅配専門なんですね。
宅配の価格は、
大：2.500円（配送料込）野菜10種程度、小：1.500円（配送料込 ）野菜6種類程度
ご興味のある方高見さんに連絡をしてみてはいかがでしょうか？TEL:0287-93-0498

鶏がいるので旅行はできませんね。 と言い切っていましたが、お子さん3人と奥様との日常がとても楽しそうな、充実しているようなそんな感じを受けました。
将来のために今5年がかりでつくっている家があるんです。現在の自宅の横に木造2階造りのりっぱな家ができているではありませんか。部材調達から自力でここまで作ったんです。あとは内装だけなんですけどね。りっぱなお宅です。早く住めるようになるといいですね。

仕事上では、長年のお客様で後援会のように後押しをしてくださる方々がいます。『がんばってね』と言われると、やっぱり嬉しいです。小規模な農園なので裕福ではありませんが、やりがいはとてもあるので、これからも頑張っていきたいとのことです。毎週お届けする野菜に添えて『さかっぱたたより』をお客様にお届けしています。
野菜の生育状況を愛情を持って書いているのですね。11月25日号には、ほうれん草の成長ぶりを『乾燥していた畑に恵の雨が降り、寒さも緩んだときにぐぐっと成長するのです その様が美しい』と書かれていました。