きらきらチャレン人
~那須塩原の笑いと平和を守る 和(輪)の伝道師~
2016/10/05
今回、ご紹介する『チャレン人』は、栃木 県北地域を中心に、畳を主とした和と、たくさんの人々との繋がりの輪を伝えるために、「タタミマン」として活動をされている「山本畳店」の山本 博一さんです。
最近では、様々なシーンで見かける機会が増えました。
昨年、那須塩原市が開催した『ウェブCM キャッチフレーズ募集アワード』にも出演してくださり、「一体、あの緑色のヒーローは何者だ!?」と話題をさらいました。
『畳職人』 山本 博一
タタミマンの正体
タタミマンの普段の職業は、畳職人。
西那須野地区にある、創業47年の「山本畳店」2代目店主です。
もともとは自動車整備士をしていましたが、父親が歳を重ねてゆく姿を見て畳屋を継ぐことを決意したそうです。
転職をして一から技術を学び、失敗や経験を重ね、今では地域のみなさんから信頼される畳職人となりました。
畳について語るときの山本さんの目は、キラキラと輝いています。
それは、誰よりも『畳が大好き』だという証拠。
山本さんにとって、もはや畳は「体の一部」のようなものだといいます。
畳は日本の文化
畳は、日本に古来から存在する日本独自の文化です。
山本さんは、なぜ日本で畳が生まれ長い間使い続けられてきたかには、『日本の気候や文化に理由がある』と教えて下さいました。
≪「四季」に対応できる≫
日本には「四季」が存在します。
畳のもつ特性は、そのすべての時季において“快適な環境”を保ってくれる効果があります。
湿度の多い季節には湿気を吸ってくれ、乾燥する季節には溜めた湿気を放出してくれるそうです。
さらに夏は涼しく、冬はあたたかさを感じさせてくれます。
そのように環境をコントロールしてくれることから、『畳は呼吸をする』と表現されることもあるのだとか。
≪日本の生活習慣に合う≫
古来より、日本には靴をぬいで家にあがる習慣があります。
ベッドや椅子が存在しなかった日本の文化の中で、直に座ることができ、寝ることもできる畳の“優しさ”が愛されてきました。
さらに畳の部屋は、居間、食堂、寝室、集会室など、状況に応じた使い道ができ、万能な部屋として重宝されてきました。
≪うれしい効果がたくさん≫
畳には防音、消臭効果もあり、畳の原料であるイグサの香りは心を落ち着かせる効果もあるといいます。新しいタタミの緑も目に優しいのだとか。
現代における畳
元来の畳は、乾燥させた藁(わら)を強く圧縮して縫い止め、板状にした畳床(たたみどこ)を、イグサという植物で編まれたゴザでくるんでいました。
近年では、藁の入手が困難であることや藁の難点をカバーするため、木材のチップを圧縮成形した心材や発泡スチロールでできた芯材を使用したものが増えているそうです。
畳表もイグサではなく濡れても大丈夫なナイロン製のものや、洋風間に合うようカラーバリエーションが豊富な和紙製の畳などもあるのだとか。
『タタミマン』 山本 博一
タタミマン誕生のワケ
昔から当たり前のように生活の中にあった畳ですが、日本文化の洋風化に伴い、その需要は減っているといいます。
山本さんは、その理由を考えたとき、「“畳がなぜ日本の文化に必要だったのか”ということが伝えられてこなかったため、日本人の間で畳を使う意味がだんだん分からなくなっ
てしまったからでは?」と思ったそうです。
そして、「いまいちど畳のことをたくさん方々に知って頂きたい!」という強い想いが芽生えたのだといます。
その手段を考えたとき、「子供たちにも知って欲しい」という想いがあったことから、“畳職人”としてではなく“ヒーロー”として伝えることを思いついたそうです。
タタミマンの活動
≪タタミマン登場のセリフ≫
「那須塩原の笑いと平和を守るため、頭に輝くTの字と、緑に輝くスーツがまぶしい、 和(輪)の伝道師、タタミマン!!」
山本さんは、オリジナリティー溢れる世界でたった一人のヒーローに変身しました。
タタミマンが身にまとう緑色のスーツは、山本さんがデザインしたこだわりの衣装です。
ユーモアを交えながら子どもから大人まで多くの人の心をつかみます。
「『畳っていいな。面白いな!』と思ってくれる人が一人でも増えてくれたら・・・」
そんな思いで、地域のお祭りや様々なイベントに出演し、畳の普及活動をしています。
《学校訪問》
《ふれあい祭り》
また、子どもやお年寄りに「和風コースターづくり」などの『プチ畳職人体験』をしてもらうこともあるそうです。
みんなが楽しそうに作っているのを見ると、嬉しくてたまらないのだとか。
『娘のヒーロー』 山本 博一
山本さんには高校2年生の娘さんがいます。
お父さんがタタミマンになったのは10歳のとき。
最初は、戸惑いを感じたといいます。
イベントでタタミマンを見た友達から「あれお父さんだよね?」と言われるのが恥ずかしくて、「辞めてほしい」と思っていたそうです。
ある日、遂にその気持ちを伝えようと畳の話題を切り出すと、お父さんは畳の魅力を語り出したそうです。娘さんはその話を聞いたとき、お父さんがタタミマンである理由に納得できたのだといいます。
「お父さんは畳が大好きだからこそ、その価値がわかる。わかるからこそ、その価値を伝える必要性も感じる。『伝統を守る』ということは、技術を伝えるだけではなく、“その良さや価値”をも多くの人に伝えていくことなんだ」ということに気づき、尊敬の気持ちが生まれたそうです。
そして、娘さんが中学生のとき、その心の変化を綴った作文が「少年の主張発表那須地区大会」で最優秀賞を受賞しました!
最優秀賞を記念して、学校の文化祭でも発表の機会があり、PTA会長として出席をしていた山本さんは、発表を聞き涙を堪えることができなかったといいます
娘の気持ちを理解しつつも自分の使命を果たすため、タタミマンにならなければならなかった山本さんの心が報われた瞬間だったのではないでしょうか。
むすびに
山本さんは、タタミマン以外にも「疏水通り商店街」の会長として街の活性化のために活躍するなど、地域を盛り上げ、人々をつなげる存在でもあります。
日本の良き伝統をたくさんの人に伝えるとともに、明るい人柄でみんなをつないでいく。
そんな
「和」と
「輪」の伝道師として、今後もたくさん活躍していって下さることを期待しています!!
※2016年10月1日放送のRADIO BERRY『チャレンジing那須塩原』でご紹介しました。
★☆《おしらせ》★☆
平28年10月8日(土)11時~17時、疏水通り商店街 秋祭り『肉フェス』が開催されます!!
タタミマンがみなさんをお待ちしていますので、ぜひお出掛け下さい☆ ▼「そすい通り商店会の秋祭り」フェイスブック https://www.facebook.com/events/1850051411885211/
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だからこそ、新しい世界に挑み、チャレンジする人を応援できるのである。
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